2008年6月15日日曜日

靴の製法

今日は似たような靴なのに製法が違うものを紹介します。

レッドウイング#2143
レッドウイング#595
チペワ#24021

この三足は見た目はわりと似た靴に見えます。

まずレッドウイング#2143から。
これはセメント製法でつくられているため
(アッパーとソールを靴用の接着剤で固定してある製法です。
 安価にできて大量生産が可能です。)
ソールの交換ができません。
ミッドソールがない分、靴が軽く屈曲性があり
スニーカーのように気軽に履けます。



次はレッドウイング#595
これはグットイヤーウェルテッド製法で作られています。
そのため靴自体はこの三足の中では一番重いです。
馴染むと長時間の歩行にも向いています。
グットイヤーウェルテッド製法の特徴は
やはり丈夫で何度でもソールの交換ができる事です。
丈夫なぶん靴が馴染むのには時間がかかります。

上の写真の#595と似ていますが違うのです。
靴好きの方はすぐにわかると思うんですが
ブーツ初心者にはなかなか両者の違いが
わからないものです。
この靴はステッチダウン製法と言って
ダナーやウエスコ、クラークスあたりが
有名だと思います。
上の写真の#595アッパーの茶色の革が
白糸に挟まれずに靴の中に向かっているのにたいして
下の写真はアッパーの茶色の革が
外側に向かい白糸に挟まれています。
これをステッチダウン製法と言います。
グットイヤーウェルテッドとの違いは
靴を軽く仕上げやすく
靴の内側に縫い目がないため
水が浸透しにくいという感じです。


以上三足の比較でしたが
各々の靴を履く目的に応じて
靴のデザインだけではなく
製法なんかも知って選ぶと
靴選びも深くなっていきます。


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